AIを活用したセキュリティが一般的になりつつありますが、ビジネスの様相としてよくあるように、強大なプレイヤーとニッチなニーズに対応するスタートアップがわかりやすい展開を繰り広げているように思います。
備忘録を残してみます。
プライバシーファースト:Lexius

サンフランシスコのスタートアップで、店舗内の窃盗・万引きを防ぐAI技術なのですが、以下のような特徴をウリにしています。
- 追加ハードウェア不要、インストール不要、既存のカメラに統合可能
- リアルタイム通知
- プライバシーファースト
このプライバシーファーストはこれから重要になると思われます。
多くの方はそのお店に入ったからといって、全ての生体情報を店舗に渡すつもりでは無いかと思われます。
しかし他社製品では、防犯のためということで客を記録して検知対象とするような仕組みもあります。
(記録しなければ検知できないでしょう)
性別や年齢層、人種などを取得しようと思えば取得できますが、
それらの情報をクラウドにアップロードしているお店に行きたいお客ばかりではないと思います。
現状は「顧客の生体情報、特定情報は取得しない」というのはニッチなニーズかも知れませんが、今後はそれが重要になるかも知れません。
顔を検索:Facewatch

イギリスの会社で、プライバシーファーストとは一転、顧客の生体情報として顔データを取得して検知しようというものです。

これはどんなお店にも向いているわけではなく、むしろクレーマーやカスタマーハラスメントなどに悩むような業界の小売店、業界の店ならば大きなニーズがあると思われます。
顔認証か、プライバシーファーストか
EUでは、世界初の包括的なAI規制法である「EU AI Act(AI法)」が成立し、公共空間における「リアルタイム遠隔生体認証(Real-time Remote Biometric Identification)」の使用が厳しくなっています。
また米国でも、一部の都市では警察などですら顔認証技術の使用が禁止されており、民間では訴訟のリスクさえあるようです。
今後日本でもこのような流れが来ると思われ、プライバシーに配慮した「非生体認証(Non-Biometric)」ベースで個人を特定せずに行動だけを解析するようなAIカメラが求められるようになるのではないかなと思われます。