ECを展開しようとした場合、いくつかの手法があります。
- 完全自前サイト。スクラッチから開始。
- EC-CUBEやWoocommerceなどのECサイト構築OSS利用。
- BASEなどのECプラットフォーム。
- 楽天などのオンラインモール。百貨店の中にブースを作るようなイメージ。
1のスクラッチから完全自前で作るのは自由度が高いですが、運用保守などのコストはかかりますし、ワークフローなども自前で設計実装する必要があります。
一方で4の楽天などのオンラインモールは自由度は少ないですが、システム自体はサービス企業が運用保守、さらにフルフィルメントサービスを利用すれば、商品を倉庫に補充しておけば後は発送からカスタマーサービスまで代行してくれるようになっています。これらを組み合わせれば仕入れや価格設定に集中出来るようになります。
その中間のEC-CUBEやWoocommerceを選択するメリットもあります。
補助金・助成金を使う場合にEC-CUBEやWoocommerce
補助金や助成金を賢く利用したいというような場合はEC-CUBEやWoocommerceが選択肢として妥当だと思われます。
例えばBASEはスタンダードプラン基本無料ですが、商品が売れた場合にサービス利用料がかかります。変動する出費かつ月々の支払いコストとなってしまうと、マッチする補助金や助成金を見つけるのは難しいのではないでしょうか。それに比べれば、ECサイトを作る補助金・助成金を見つけることは簡単です。
- 江戸川区:ECサイト機能を持つホームページで上限20万円
- 葛飾区:ECサイトの新規構築で上限10万円、PR動画の作成・掲載で上限2万円 など

今回、自分のEC-CUBEやWoocommerceサイトにPayPal決済を導入する流れをご紹介しようと思います。
BASE代行業者への初期費用分だけなら適応できる可能性アリ?
ECサイトの新規構築としてBASEの代行業者に構築を依頼するのであれば、補助金・助成金が適応出来るものもあるかも知れません。要件チェック、担当者への確認が必要だと思います。
しかし上記の通り、売れれば売れるほどサービス利用料もかかるので、ご自身のビジネスモデルに合わせてご検討いただければと思います。EC-CUBEであれば、クレジットカードなどの決済手数料はかかりますが、固定費のサーバー代以上にソフトウェア利用料などはかかりません。
EC-CUBEにPayPal決済プラグインを導入
なんかダメでした
症状としては以下の文言が表示され、PayPal側では異常ナシと記録されているので、EC-CUBE→PayPalの連携が出来ていて、そこからPayPal→EC-CUBEの決済完了の連携が上手くいってないのかも知れません。
PayPal決済でエラーが発生しました。エラーが繰り返し発生する場合は、エラーの詳細についてPayPalカスタマーサポートにお問い合わせください(no debug_id)
ちなみに弊社がビジネスパートナーをしている XServerショップでは、EC-CUBEベースですが”Stripe決済”を使っています。もしかすると最新の環境ではPayPalプラグインはよろしく無いのかも知れませんね。

WooCommerceにPayPal決済プラグインを導入
WooCommerceを導入後、決済設定でPayPal決済をインストールします。XServerショップではStripe優先でしたが、こちらではPayPal決済の方が優先度高めですね。

設定を進めると、PayPalとの連携に進みます。
ただし、もしPayPal Sandbox (テスト用の環境)を使う場合は、テスト用のアカウントと接続します。今回はセミオートで進むよう Connect to PayPal をクリックします。

なぜかOverview(概要)がロードしっぱなしで表示されないのですが、その他の詳細設定などについては操作可能になりました。

ショップを公開してみて、適当に登録した商品をカートに入れます。
PayPalでの支払いボタンが表示されるようになりました。
Cannot read properties of undefined (reading ‘city’)
PayPalボタンが表示されたのですが、そこから購入しようとすると、以下のようなエラーメッセージが出てしまいました。
Cannot read properties of undefined (reading 'city')
以下のように、PayPal決済が完了しました。

一連の流れを作るの優先でドルの設定で進めてしまったのですが、
ひとまずは自分のサイトにPayPal決済の導入をすることができました。