Ultralyticsが YOLO11 を発表しました。実際のところ、モデルが YOLO11であるとしており Ultralytics 8.3系が実行系のようです。
YOLOv11(version11)とせず、YOLO11としている理由は見つかりませんでした。もしかすると、実行系はUltralytics(会社名)として、今後はベースモデルに対してナンバリングをしていくつもりなのかもしれません。
精度、処理速度が向上しているようですが、過去のバージョン差よりYOLOv10とYOLO11に大きな差は無いように見えます。
中国の百度社(Baidu)のPP-YOLOE+が不穏な線を描いているのが少し気になります。
そもそもYOLOv10は中国精華大学のチームの研究成果なので、
YOLOv8からのアップデートであると考えるのが良いかもしれません。
モデル少なくなった?
Poseのモデル一覧を見ると、最大がYOLO11x-poseとなっています。
過去のバージョンでは、以下のように 1280pixels対応の YOLOv8-pose-p6 というモデルが存在していました。
実際のところ処理時間 (Speedのところ)において 640pixels系のモデルと大きな差があり、弊社でもNVIDIA GeForce RTX 4090で試したのですがpose-p6を使うのはリアルタイムとしての利用は非現実的であると判断しました。
ある程度、何かしらの状況に特化した利用を考えるのであれば、個別にトレーニングさせよということかも知れません。
機能が増えたわけではなさそう
処理系に何かしら大きな変更があったわけではなく、モデルのアップデートができたという理解で良いかもしれません。
特に機能が増えたわけではないですが、精度と処理速度が改善されたので適応できる利用用途が増えるかもしれないというのはあるかと思います。
githubのissueを見ると、 “YOLO11″とv付きの”YOLOv11″の質問が混在しているようで、ちょっと面倒なことになりそうだなという印象です。
いくつかリポジトリも検索してみましたが、「yolov11を試してみた」というものもいくつか見つかる状態です。